
ターボマルチコーターAT-901



特徴
高倍率観察に必要なCr(粉状性)のスパッタが可能
特殊シャッター機能により試料の熱損傷抑制
排気ポンプによる内外へのオイル汚染無し
<オプション>
カーボンコーティングアタッチメント(オプション)によりカーボン被膜生成が可能
プラズマクリーニング(本体オプション)により有機系異物除去・表面親水化処理可能
仕様
スパッタリング 方式 |
DCマグネトロンスパッタリング 放電電圧:DC 1500V max 放電電流:DC 50mA max |
ターゲット(別売) | Cr、Pt、Au、Au-Pdなどオプションとして各種ターゲットを用意 |
使用ガス | Air、Ar |
到達真空圧 | 10-2Pa以下(スパッタ時1Pa) |
チャンバー内寸 | φ100mm |
試料ホルダー | φ50mm |
真空排気 | 主排気:ターボミニポンプ(本体内蔵) 補助排気:ダイヤフラムポンプ(外置き) |
寸法 | 本体 360W × 417D × 380H |
重量 | 本体 約20kg ダイヤフラムポンプ 4kg |
電源 |
AC 100V/200V(出荷時選択) 5A 15A (別売カーボンコーディングアタッチメント) |
コーティング例
◆凹凸のある試料(ろ紙表面)の撮像例(SEM画像)

Target=Pt、膜厚=9 nm、倍率x5,000倍

Target=Cr、膜厚=12 nm、倍率x5,000倍
スライドガラスのコーティング・サンプル

Target=Pt、Arガスを1Paで30mA、時間45s
◆ コーティング膜粒状性の違い例(AFM像)

ガラス基板上の膜厚10 nmクロム膜

ガラス基板上の膜厚9 nm白金膜
粒状が良い状態でCr非晶質膜および白金再結晶化膜が出来ていることが わかります。
◆試料への熱ダメージ対策効果例(SEM像)
バルカーテープの表面観察(クロム膜厚:9 nm、時間 90 s、倍率x2,000倍)
熱ダメージ防止シャッターなし

熱ダメージによる収縮が観察される
熱ダメージ防止シャッターあり

熱ダメージによる収縮が観察されない。
◆カーボン薄膜のTEM観察像
ガラス基板にカーボンを蒸着させ、真空度の違いによる状態を観察(TEM像)しました。
カーボン蒸着の状態は、雰囲気2Paより雰囲気0.02Paの方が、粒子が細かく着いていることがわかります。
(倍率は200,000倍)

真空度=2Pa(当社の下位機種)

真空度=0.02Pa (本装置)
※本装置の仕様及びデザイン等は、改良の為予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。