特徴

高倍率観察に必要なCr(粉状性)のスパッタが可能
特殊シャッター機能により試料の熱損傷抑制
排気ポンプによる内外へのオイル汚染無し

<オプション>

カーボンコーティングアタッチメント(オプション)によりカーボン被膜生成が可能
プラズマクリーニング(本体オプション)により有機系異物除去・表面親水化処理可能

仕様

スパッタリング
方式
DCマグネトロンスパッタリング
放電電圧:DC 1500V max
放電電流:DC 50mA max
ターゲット(別売) Cr、Pt、Au、Au-Pdなどオプションとして各種ターゲットを用意
使用ガスAir、Ar
到達真空圧10-2Pa以下(スパッタ時1Pa)
チャンバー内寸φ100mm
試料ホルダーφ50mm
真空排気主排気:ターボミニポンプ(本体内蔵)
補助排気:ダイヤフラムポンプ(外置き)
寸法本体 360W × 417D × 380H
重量本体 約20kg
ダイヤフラムポンプ 4kg
電源 AC 100V/200V(出荷時選択) 5A
15A (別売カーボンコーディングアタッチメント)

コーティング例

◆凹凸のある試料(ろ紙表面)の撮像例(SEM画像)

Target=Pt、膜厚=9 nm、倍率x5,000倍

Target=Cr、膜厚=12 nm、倍率x5,000倍

スライドガラスのコーティング・サンプル

Target=Pt、Arガスを1Paで30mA、時間45s

◆ コーティング膜粒状性の違い例(AFM像)

ガラス基板上の膜厚10 nmクロム膜

ガラス基板上の膜厚9 nm白金膜

粒状が良い状態でCr非晶質膜および白金再結晶化膜が出来ていることが わかります。

◆試料への熱ダメージ対策効果例(SEM像)

バルカーテープの表面観察(クロム膜厚:9 nm、時間 90 s、倍率x2,000倍)

熱ダメージ防止シャッターなし

熱ダメージによる収縮が観察される

熱ダメージ防止シャッターあり

熱ダメージによる収縮が観察されない。

◆カーボン薄膜のTEM観察像

ガラス基板にカーボンを蒸着させ、真空度の違いによる状態を観察(TEM像)しました。
カーボン蒸着の状態は、雰囲気2Paより雰囲気0.02Paの方が、粒子が細かく着いていることがわかります。
(倍率は200,000倍)

真空度=2Pa(当社の下位機種)

真空度=0.02Pa (本装置)

※本装置の仕様及びデザイン等は、改良の為予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。